アラサーの日常。

ラスト20代の華々しい記録

数回目の銀河鉄道の夜

読書を再開して少し経ちます。

小説からは離れていたのですが

ふいに

銀河鉄道の夜が読みたい

と思いました。

 

初めて読んだのは中学生のとき。

朝の10分間読書で

家にある本を持ってきて読んでいました。

 

たしか小学生のときにピアノの先生から

もらったものだった気がします。

たしか。

その前にも

よだかの星をもらっていて

それも中学生になってから読んだような。。

なんて無礼者。

小学生の低学年のころは

母親に絵本を読んでもらうことが大好きだったのに

高学年になり自分で読む年齢になってからは

読書からすっかり離れていました。

 

なので中学生になって始まった朝読というのは

今改めて良い時間だったなと思います。

たかが10分

されど10分で

けっこういろんな本を読めたなーと。

 

さらに読む本に特にこだわりのなかった私が

買ったり図書館で借りたりすることはあまりなく

家にある本を適当に持ってくるという始末。

 

しかしこれがまさか吉と出るとは。

 

 

宮沢賢治さんと出会うことができました。

 

 

ピアノの先生からいただいた

よだかの星を読んで

いまいちピンとこないストーリーなのに

なんだか胸に響き

その本に入っている短編を読み進めていくほどに

すーっと吸い込まれていくかのように

自然と宮沢賢治の世界に入っていました。

 

 

教科書でも

オツベルと像をならったり

風の又三郎注文の多い料理店を読んで

読書感想文を書いたりしました。

 

 

たくさんの作品を読んで

やっぱり彼の世界は不思議で

私には到底理解しきれないのだけど

さらに中学生の私にはもっと理解できていなかっただろうに

それでも読み続けていたということは

なにか心に響くものがあったんだろうな

なにか感じるものが中学生の私にあったんだろうな。

 

 

そんな色んなお話の中で

グスコーブドリの伝記

なおインパクトのあるお話で

衝撃を受けたことを覚えています。

 

あんな内容のものを読んだことがなかった。

そんな考え方もあるのだと気づかせてくれた作品でした。

 

 

そして銀河鉄道の夜

 

とても有名ですよね。

なのでタイトルは知っていました。

読んでみるとまあ不思議で

その世界を理解することが本当に難しくて

よくわからなかったけど

でもなんとなく、伝わるんです。

 

 

このなんとなく、伝わってくるというのが

彼の魅力で彼の凄さなのだと思います。

数えきれないほどたくさんの人の心に伝わって

考えるきっかけをくれて

心を救ってくれて

だからずっとずっと彼の作品は読み継がれて

愛されている童話作家なのだと思います。

 

 

童話の世界を

宮沢賢治さんのことを

なにも知らない私が言えることではないかもしれませんが

それでもお話を読んできて

正直に思った気持ちです。

 

 

読むたびに

違った感情や考え方をさせてくれて

ありがとうございます。

と伝えたい。