アラサーの日常。

ラスト20代の華々しい記録

「楽園のカンヴァス」を読んだら

今週のお題「読書感想文」

 

小学生のころ読書感想文になぜか気合いが入っていて

夏休みの宿題で必ず出さなくてはいけないもの

ではなかったにもかかわらず

進んで提出していたことを思い出しました。

あらすじばかり書いてしまいがちな読書感想文ですが

あらすじをなくして気持ちのみつらつらと書いたら

なんと入選したこともありました。

内容はハチャメチャだったと思いますが

もしも賞が欲しい!という小学生の方がいましたら

とにかく思ったこと、感じたことのみ

書いていくことをオススメします。(20年前の情報です)

 

というわけでこのお題に食いついてしまいました。

ちょうど先週、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」

を読み終えたところだったので

小学生の読書感想文だと思って読んでいただけたら幸いです。

 

「楽園のカンヴァス」を読んだら

ルソーの絵を観に行きたくなりました。

 

アンリ・ルソー。聞いたことあるような気がしましたが私が知っていたのは哲学者のほうのルソーでした。

絵画についてはほぼ知識がなく、おそらく世間一般並でピカソダヴィンチ程度。

あとは「この絵知ってる!」「有名なやつだよね」という会話くらいのものです。

ですが芸術作品を観に行くことはわりと好きで美術館や博物館にはちょこちょこと行ったり、~美術館展というものには惹かれがちです。

そんな少し興味のある分野の話、だけどまったく知らない世界の話であり、読み始めてすぐに、違う世界を知ることができることにワクワクし始めました。

キュレーターという職業があることを知っていますか。

私は人生で一度も聞いたことがありませんでした。

美術館で働いている、絵画を収集したり企画や管理をする人のことだそうです。

そんなキュレーターたちが主人公のお話。

そして彼女たちが愛してやまない画家、ルソー。

私はルソーの絵を観たことはおそらくありませんが、この小説の中でどんな絵なのかを想像するができました。

ルソーの絵は、日曜画家という表現がされていましたがまるで子供が描いたような絵だということでした。そしてルソーが亡くなって何十年も経ってから、彼の絵が評価されたのだと。

私はルソーの絵を観て、凄いのか凄くないのか、きっとわからないと思います。

遠近法とか表現の方法とか、絵を描く技術についてなにもわからないからです。

ルソーの絵を馬鹿にしていた当時の人々と同じように思うかもしれません。

でももしかしたら、そうではない感情が起こるかもしれない。

その絵が生み出すパワーを感じることができるかもしれない。

自分に芸術を理解する力があるとは思いませんが、だけどどこかで信じたい気持ちもあります。

ルソーの絵から、自分もなにかを感じたい。感じることができるのかを試したい。

そんなふうに、絵の世界に連れていってくれる小説でした。

 

 

書いていてこれは読書感想文なのか、とかなり怪しいものになってしまいました。

読書感想文って、難しい。